谷口 永利子谷口 永利子 安田 鉄平安田 鉄平

CROSS TALK

コンサル×ソーシャルで、社会にインパクトを。

PROFILE
谷口 永利子

コンサルティング事業本部 コンサルタント

大学在学中、学生ボランティア団体において、毎年10万人の中学生が参加する英語スピーチコンテスト(自身も中学3年生時に全国大会出場)や、全国の中学校を訪問しての英語学習ワークショップの企画・運営に携わる。大学卒業後、非営利団体の本部職員として、雑誌編集長を務めながら、広報、新規事業企画、ファンドレイジング業務を推進。その後、国内経営コンサルティングファームにて、人事・組織、広報、営業・マーケティング領域の支援に従事。並行して自社の広報部門立ち上げ・新規事業立ち上げにも携わる。日本ファンドレイジング協会認定准認定ファンドレイザー。

PROFILE
安田 鉄平

コンサルティング事業本部 シニアマネージャー

中学校を卒業後、3年間の海外放浪を経験する。高校卒業資格を取得後大学に進学。在学中は国際NGOにて人道支援を中心としたボランティア活動に参加。大学卒業後、広告代理店及び外資系コンサルティングファームでデジタル戦略立案に従事する傍ら、企業プロボノに参加し国際人道支援及び震災復興支援に従事。
現職では、デジタルマーケティングを専門に顧客の企業活動を支援しながら、自身の活動としてNPOの経営をサポートしている。

谷口 永利子、安田 鉄平谷口 永利子、安田 鉄平

イグニション・ポイントのコンサルタントは、
ソーシャルセクターでの活動にも
積極的に参画し、
ソーシャルイノベーションに貢献しています。

ソーシャルセクターとの出会い

谷口 ) 安田さんは、今でも仕事の傍ら、国際支援活動に従事していますよね。どんな活動をしているんですか?

安田 ) いくつかの活動に携わっているんですが、1つに、フィリピンのスラム地域の貧困改善活動があります。貧困改善と言っても、職業支援、女性の就労支援、子どもたちへの教育支援まで多岐にわたるので、具体的な活動は色々あります。

谷口 ) 具体的な活動の例も教えてもらえますか?

安田 ) 例えば、職業支援の一例として、現地の漁師さんへのマイクロファイナンスを行っています。フィリピンの漁村の漁師さんたちって、釣り竿1本で釣った魚で生計を立てているのが現状なんです。そこで彼らが漁船を購入する資金を融資し、職業として漁業を営んでいけるようなサポートをしています。他にも貧困家庭を支援するために、専業主婦が仕事に就くための就労支援にJICAと取り組んだり、スラムに寺子屋みたいな場所を作ったりしています。

谷口 ) 本当に色々取り組まれているんですね。でも、こういった活動って、なかなか具体的な成果を測りにくいとも思いますが、どうでしょう?

安田 ) それが、コミュニティ内に学習できる場所ができたことで、勉強を好きになる子どもが増えて、スラムから名門大学に進学する子も増えてきました。今では彼らの大学の学費の援助もあわせて行っています。実は、来週も様子を見にフィリピンに行ってきます(笑)

谷口 ) そういう成果が目に見える形になるのはうれしいですよね。

安田 ) そうですね。谷口さんも、元々非営利団体にいて、コンサルティング業界に移るという変わったキャリアですが、今は何か活動に参加しているんですか?

谷口 ) 今は特定の団体の活動に参画しているわけではないのですが、ファンドレイザー(非営利組織の資金調達・事業支援)の資格をもっていることもあり、定期的にファンドレイジングの研究会に参加したり、さまざまな非営利組織の方々と情報交換したりしています。今後もソーシャルセクターに流れるお金を増やすための活動や、非営利組織の経営相談を支援する活動はしていきたいですね。
ちなみに、安田さんはどうして現在のような活動を始められたのでしょうか?

安田 ) うーん、17歳のときの原体験に遡ります。私は16歳のときにバックパッカーを始めて、約3年かけて、台湾、ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス、セイシェル、マダガスカル、ケニア、メキシコ、チリ、イギリス、フランス、ドイツといった国々をまわりました。

谷口 ) えっ!?16歳からバックパッカーですか。

安田 ) えぇまぁ。それで17歳のとき、カンボジアの地雷原地域を訪問したんです。その時に、地雷で足を失った方の「誰に怒りをぶつけていいか分からない」「誰に責任を問えばいいのか分からない」という言葉をお聞きし、不条理な現実に大きな衝撃を受けました。その後、地雷庁に行って話を聞いたり、地雷除去のボランティアに参加したりしました。カンボジア政府は義足を無料で提供していましたが、オーダーメイドでもない義足はとても痛いらしいんです。そんな中、福岡の義足技師の方が、ジャパンクオリティの義足をオーダーメイドで作って提供していることを知りました。そのとき、「大それたことじゃなくても、自分ができることをしていけば、世界って変えられるんじゃないかな」と思ったんです。それがきっかけになって、「”ちょっと良いこと”をやり続けよう」という気持ちで活動を継続しています。

安田 鉄平安田 鉄平

コンサル × ソーシャルの力

安田 ) 谷口さんの原体験も聞かせてもらえますか?

谷口 ) 私の場合は、大学時代に所属していた学生ボランティア団体と、新卒入社した非営利団体での経験が大きなきっかけです。大学生当時、60年の歴史がある学生ボランティア団体で活動していたんですが、3年生のとき協賛打ち切りで団体存続の危機に陥りました。当時私は協賛企業対応の担当で、協賛獲得に奔走することになり「どんなに社会のためになる活動をしていても、お金がなければ続けていくことはできないんだ」ということを、身をもって経験しました。

安田 ) 協賛打ち切りはつらい。大変でしたね。

谷口 ) そうです。当時はつらかったですね。その後、大学を卒業して新卒で入社した非営利団体でもファンドレイジングに携わりました。セミナーや業界の集まり等で出会った非営利組織の皆さんは、社会の課題を自分事として捉え、「社会を変えるんだ」という高い志をもって活動をされている方ばかりでした。しかしながら、資金難など、経営に苦労しながらやっとの想いで事業を継続している組織ばかりで、「どうしてこんなに素晴らしい活動をされている人たちがこんなに苦しい思いをしなければいけないのだろう」と、とても理不尽さを感じたのです。そして、それに対して解決策を提示できない自分が、悔しくてたまりませんでした。

安田 ) なるほど。それが、コンサルティング業界に移るきっかけにもなったんでしょうか。

谷口 ) その通りです。経営に苦労されている非営利団体の方々との出会いは、大学時代の協賛打ち切りで苦しかった経験とも重なり、「何とか力になりたい」「持続可能なビジネスモデルをデザインできるようになりたい」という想いで、コンサルティング業界を選びました。

安田 ) 私も色々なNGOやNPOで活動をしている中で、高いビジネススキルをもった人材の必要性は強く感じています。しっかり活動報告をして外部支援を獲得し続けるには、高いビジネススキル(ドキュメント作成力や交渉力等)が求められます。私も、コンサルティングで培ったスキルをNGOやNPOでの活動に生かせているなと感じます。

谷口 ) 専門性の高い企業人材が、非営利組織の経営をサポートすることは、社会課題の解決にとってとても有益な関係ですよね。

なぜイグニション・ポイントに?

安田 ) 谷口さんがイグニション・ポイントに入社したのはなぜですか?

谷口 永利子谷口 永利子

谷口 ) 当時所属していたコンサルティングファームでの仕事も非常にやりがいがあったんですが、「将来は非営利組織の経営支援に携わりたい」という目標があったので、そのために必要なキャリアは何かをずっと考えていました。少子高齢化が世界で最も早く進み、世界が未経験の社会課題に最も早く直面している日本は「課題先進国」です。その日本で非営利組織を支援するためには、まだ誰もチャレンジしたことがない新規事業をデザインできる力と、その事業をマネタイズできる力が必要だと思ったのです。その結果、新規事業立ち上げの支援を中心に行っているコンサルティングファームであるイグニション・ポイントに出会い入社しました。

安田 ) 未来の目標に向けた選択だったんですね。

谷口 ) そうですね。安田さんの入社理由も聞かせてください。

安田 ) 自分で言うのもナンですが、私は美大を卒業してから、博報堂、電通、アクセンチュアデジタルと、クリエイティブとしてはこれ以上ないキャリアを歩んでいました。色々なコンサルティングファームのデジタル部門から誘いを受ける中で次のキャリアを考えていたとき、イグニション・ポイントからデジタル部門の採用スカウトメールが届いたんです。
それで何となく採用面接に行ったんですけど、副社長の末宗さんから、「デジタル部門でスカウトメールを送りましたが、実はまだデジタル部門というのは存在しません。今から一緒に作ってくれる人を探しています」と言われまして(笑)

谷口 ) 部門が無いのにスカウトされたんですか?

安田 ) まぁ、そうなんですけど、「これからは”自分で会社を大きくしていく”というステージにある会社で働くのもいいな」と思って、入社を決めてしまいました(笑)

これから実現したいこと

谷口 ) これからもソーシャルセクターでの活動はお続けになると思うのですが、どのような活動を行っていきたいですか?

安田 ) 前職では、会社の制度を利用して企業プロボノを行っていました。社会貢献活動に携わると以前にも増して自身の存在価値を認識できて、現業へのモチベーションも向上します。社員のモチベーションが上がることは、企業にとって有益だと思いますし、企業が社会企業の支援を積極的に推進することは非常に有効な手段だと思います。イグニション・ポイントという組織に属しながら、一定期間だけプロボノをやってみたり、日々の業務時間の1割でも非営利活動に従事できたり、そんな仕組みを作っていきたいし広めていきたいですね。

谷口 ) 私は、会社として非営利団体の経営支援ができればうれしいですし、個人的にも、広報やファンドレイジング、そしてコンサルティングの実務経験を生かして、非営利組織の活動を支援する時間を徐々に増やしていきたいと思っています。最終的には、営利・非営利を問わず、一人でも多くの方の夢や志の実現に貢献できるコンサルタントになりたいです。