SATOSHI SUZUKI

AI・データサイエンス技術の活用により
様々な社会問題を解決できる
プロ集団をつくる

PROFILE

鈴木 智史

デジタル データサイエンティスト(マネージャー)

東京大学工学部計数工学科、UCバークレー金融工学修士修了。野村證券、バークレイズ証券にて日本国債及びマクロ商品のトレーディング業務に従事し、時系列データの機械学習、強化学習により分析・予測、トレーディング業務のオートメーション化を推進。AI&データサイエンスチームをリードすべく、イグニション・ポイントへ参画。AI、IoT領域におけるデータ分析・DX推進で企業を支援しつつ、自然言語処理・画像認識技術の提供を行うなど、イノベーション事業にも関わる。

オープンイノベーション時代を生きる力を求めて

イグニション・ポイントに入社する前は大手投資銀行で債券のトレーダーをしていました。金融の仕事自体は好きでしたが、GAFAを代表とするテック勢の台頭で縮小続きの金融業界は活気がなくなってきていたため、一度は外の世界を見たいと思うようになりました。論理的思考力・問題解決力・数理分析スキルを伸ばしつつ、先進技術に関わるなど何か面白いこと、クリエイティブなことに挑戦したいと焦点を定め、探し始めたところ、最初に出会ったのがイグニション・ポイントでした。

選考を受けてすぐにオファーを頂き、当時無名の会社に疑心を抱かざるをえませんでしたが、オープンイノベーション時代を生き抜くための最大の安定の道は、大手に入社することではなく、スキルアップし続けることだと考えていましたし、将来的に起業することも選択肢として考えた場合、この会社での経験がむしろ有益だろうと直感し入社を決めました。イグニション・ポイントはコンサルティング会社としての認知度はそれなりに高くなってきている印象ですが、会社として数多くの新規事業展開の実績がある点が他のコンサルティングファームとの大きな違いで、私自身はコンサルタントとしてキャリアを全うする考えはなかったため、より魅力を感じました。

コロナ禍に入社したのですが、マスクや防護服を売ったり、新会社の設立など、迅速に需要をとらえてビジネス展開をしていた点が大手企業とは異なり大変驚きました。私自身も、ロボティクス事業の配属となり、検温や案内機能を搭載したロボットを病院に導入し、非接触・無人化という社会の重要課題解決に貢献できたことは大きなやりがいです。金融の世界では、何千億円というお金を動かして手数料を取っていましたが、規模感のわりに社会貢献をしている実感はなかなか得にくいと感じていました。目に見える形で社会貢献できる今の環境には大変満足しています。

一般的にやりがい、給料、スキルアップできるか、面白いかという軸で職を探すと、全てがそろった環境は多くありません。イグニション・ポイントではそれらがバランス良く提供されており、会社の風通しの良さがそれを実現しています。

人がAIと共生していく社会を創る

AIという言葉がすっかり浸透していますが、それを使うだけでなく理解までできている人は多くありません。AIを真に理解しデータと数理アルゴリズムさえあれば、人間だと一つの道で一流と呼ばれるまでに数十年という年月が必要なところを、同等か一流を超えることすら可能です。

医者、弁護士、政治家のようにこれまで”先生”と呼ばれていた職も、高度な専門性を身につけなければ、今後AIに取って代わられるでしょう。人口減少でAIが活用されるのか、AIや技術発展が人を不要にしているかは難しい論点ですが、大切なのは大局的な流れを受け入れ、AIやロボットを管理する側に立つか、代えの利かない専門性を身につけることです。特に後者は容易ではなく、デジタル技術に関する社会の認知度を高めていく必要があります。

それでもAIが社会全体に浸透するには時間がかかるでしょうし、まだまだ専門性を持った人材が不足しています。私が関わっているロボティクス事業やチャットボットは、いずれも面白い分野で、将来伸びるでしょう。しかし、ロボットもまだできないことの方が多く、社会インフラや開発コストなど問題は山積みで、すぐに普及するかは疑問です。チャットボットも、近年最新モデルが競われており、パラメータの数が何十億にもなると、かなり人間らしい受け答えが可能になってきていますが、まだまだ発展途上の段階です。

私の当面の目標は、AI・データサイエンス技術を活用して様々な社会問題を解決できるプロ集団を作ることです。AIを筆頭に、データ活用による解決アプローチの加速は今後あらゆる分野で一層広まっていくと考えられます。製造業、医療、金融、あらゆる現場においてデジタル化の波は押し寄せており、数理的に問題解決ができるチーム作りは急務です。データサイエンスのスキル要件は広範であるため、日々鍛錬を続けなければなりません。数学、統計、プログラミングはもちろん、コミュニケーションやビジネス・経営センス、コンサルスキルも求められます。また日々更新される最先端技術の情報収集も不可欠です。楽な道ではありませんが、大きく成長できる分野だと思います。