RINKO GOTO

アデカデミックなアプローチにより
多くの人の職業人生をゆたかにする

PROFILE

後藤 凜子

ワークデザイン HRイノベーションコンサルタント

九州大学大学院人間環境学府終修了。新卒で医療機関にて、人事・労務業務を経験。その後、大学院にて産学連携プロジェクトに携わる。2019年4月にイグニション・ポイントに就職。産業・組織心理学領域において、複数の学会賞や競争的資金を獲得した実績を持ち、心理学的知見を活かした独自のコンサルティングサービスを提供している。

ゆたかな人生のきっかけを与え、与えられたい

”ひとりでも多くの人の職業人生をゆたかにすること”
これは、私が社会人になる際に目標として決意したもので、ずっと大事にし続けています。イグニション・ポイントは「ゆたかな人生のきっかけを」という理念を掲げており、この理念に共感した点が、私が入社を希望した最大の理由でした。

これまでの経緯を簡単に説明すると、私は新卒で入社したのが、病院の人事課でした。そこでは、本当に多くの人々の職業人生を目の当たりにしてきました。日々、多種多様なドラマに触れる中、「ゆたかな職業人生とは何なのか」、また「活き活きと働くためにはどうすれば良いのか」。そんな答えのない問いに悶々とし始め、産業・組織心理学の門戸を叩いたのが27歳のときでした。そこから2年間の大学院生活を経て、現在に至ります。

イグニション・ポイントは、私の人生目標と、その目標を達成するための手段としてのアカデミックなアプローチを、同時に叶えられる環境としてとても魅力を感じました。具体的には、社内において実験的な検証・観察が可能な点が挙げられます。

イグニション・ポイントは、組織自体が成長フェーズにあり、日々社内制度や組織体制などの変化を繰り返しています。また、事業創出に強みを持っており、イノベーションが興る組織プロセスを直接目で見ることができます。私は、こうした豊富な知見のある環境下で、理論と実践の双方を大事にしながら、コンサルタントとしてナレッジを蓄積・提供したく、入社を希望しました。

また余談ですが、応募当時、Facebookを通じた軽いメッセージを送ったにも関わらず、重んじて対応してくださったのも大きかったかもしれませんね(笑)一人ひとりの人生に、真摯に向き合っている印象を受けました。

アカデミック・アプローチが組織開発を支える

実際に、どのように理論と実践の双方を大事にしているのか、2つの取り組みをご紹介します。

1点目は、社内SNSにおいて行動分析を行った事例が挙げられます。
具体的には、社内SNS上で感謝の言葉を送った際に、その後の送り主の投稿に対する「いいね!」やコメント数が、どのように変化するのかを検証しました。結果として、感謝の送り主には、周囲がより好意的な行動を起こすということが明らかになり、これは「情けは人のためならず」を実証しているとして、日々の感謝行動を後押しする結果だと考えます。この検証結果は、一人の利他的な振る舞いが、組織全体にムーブメントを起こす可能性を示しており、組織の対人関係やコミュニケーションの活性化に関するエビデンスとして、組織開発のヒントになると思います。

2点目は、働きがいを測定するための質問項目を策定した事例が挙げられます。
日本は働きがいが低い国として、しばしば喜ばしくない注目を浴びることがあります。また、そうした働きがいの低さに危機意識を持った企業が、手軽な測定ツールを導入し、改善を図ろうとする動きも見られます。しかしながら、一概に働きがいと言っても、その質問内容自体が回答者や企業にマッチしていなければ、組織の実態を適切に反映しているとは言い難いと考えます。産業・組織心理学では、働きがいやモチベーション、エンゲージメントや職務満足感など似たような概念を整理して説明しています。私は、そうした理論的背景を参考にしながら、「自社にとっての働きがい」を考え、オリジナルの測定項目を作成・活用する取り組みを行っています。

このように、アカデミックなアプローチは現状を説明する力を持つだけでなく、新しい価値を創出するプロセスを支える手段として、組織開発との相性が抜群に良いと考えます。私は、こうした取り組みや専門性を活かして、クライアントへの支援を後押しできた際に、とてもやりがいを感じます。