YUNA KUBOTA

〇〇 × デザインの
無限大の可能性を信じて

PROFILE

久保田 裕菜

エクスペリエンスデザイン クリエイティブディレクター

米UCLA,Master of Architecture修了。Clive Wilkinson Architects、外資系設計事務所Genslerを経て、前職のWeWorkでは日本合同会社立ち上げメンバーとしてグローバルシェアオフィス国内初期物件のインテリアデザインに携わる。2019年7月にIGPに転職し、シニアアートディレクターとして新しい体験価値を創るプロジェクトを推進している。

体験をデザインするということの広がり

イグニション・ポイントに入社する前まではインテリアデザイナーとして、特にオフィスの内装デザインに多く携わってきました。これまでのキャリアを通じて広義に空間デザインを創りあげる中で、その場を使う人たちの体験というのは、インテリアのデザインだけではない様々な要素のかけあわせで構成されているもので、それまでのデザイナーとしてのポジションでは収まりきらないような壮大な広がりを強く感じるようになりました。

その場所を運営するオペレーションだったり、その空間に行きつくまでの過程だったり、どんどん新しく進化するテクノロジーだったり、使う人の意識だったり、まだ認識できていない要素もあるだろうと思いますし、空間体験を構成する要素は増えていくのだと思います。そういった様々な要素がどう掛け合わさっていくのか、溶け合うか、自然なまたは刺激的な掛け合わせは、もっといろいろできるのではないかと、もどかしさを感じるようになっていました。そこで多様なスペシャリストやプロジェクトを動かす腕力のある人達が身近にいる環境で、体験を構成する要素の掛け合わせを豊かにしていくようなことをしたいと考えるようになり、イグニション・ポイントのエクスペリエンスデザインのことを知りました。

私はインテリアデザインの仕事が好きでした。空間のスケール感や、人の動きや姿勢や気持ちのことを考えたり、光や色合いを考えたり、素材や家具を選んだり、自分で手を動かしてデザインを詰めていく業務は楽しく、また得意だとも感じていました。それもあってこれまでと異なる業界のコンサルティング会社で、新しい仕事にとびこんでいくことには大きな不安がありました。ですが、採用から入社までユニットのマネージャーはじめ社員の方と話を進めていく過程で、今まで直接的に関わることがあまりなかったスペシャリスト達の中で自分が得意なことや考えてきたことを生かせそうだ、今まであまり知らなかった領域についても周りに刺激されながら大きく広げていけそうな環境だと確信し、入社を決めました。

まだこの先30年以上あるキャリアの中で、自分が関われるクリエイティブの領域がぐっと広がりそうだと考えたことも大きな理由のひとつで、新しいことにチャレンジする良いきっかけだったと思っています。

かけあわせを創っていくこと

エクスペリエンスデザインは組織を立ち上げたばかりなので、サービスをスケールし、チームをつくっていくことが直近の取り組みの一つです。様々なバックグラウンドのクリエイター、そしてデザインで体験の価値を増進させたい信念のある人達を集めて、今までにないコラボレーションを生み出せるチームにしていきたいです。

まず、イグニション・ポイントがやってきているサービスに、体験の価値を掛け合わせるという発想でプロジェクトを進めていきます。たとえば、コンサル×体験デザインです。ビジネスの戦略や企業の新しい価値を創り出すとき、それを体感し実践していく空間も一緒に考えるべきです。人々の感動から生まれる活力や意思などは測りにくいものですが、ものごとを動かしていくときの、影響力の大きい要因です。人と人との関係性も空間のデザインで誘発できます。たとえば、経営戦略コンサルティングとオフィスや働き方のデザイン、そこで使われるテクノロジー開発も含めて包括的に創っていくべきだと考えています。

それから、デジタル×リアルの掛け合わせも考えたいと思います。デジタルテクノロジーの開発をする際にUIやUXという概念はすでにありますが、現状は画面上など一面的な体験を扱うに留まってしまっていると感じています。タブレットやロボットを今ある空間に設置するだけでは、とってつけたような感じで、違和感が出てくるでしょう。新しいデジタルテクノロジーが、もっと日常の生活のなかに自然に溶け込んで、感覚的に豊かになって広まるように、開発チームと一緒に協働していきたいです。

個人的な野望としては、いつか公園を作ってみたいなと思っています。北海道のモエレ沼公園での、壮大なアートのなかにポツンと、でも大胆に自分が存在している感覚はとても気持ちいいものです。その体験を作ってみたいと考えています。町づくりという観点から、町中にポッと現れる小さいけど居心地のいいミニパークでなにかを仕掛けたり…というのも企画したいと考えています。イグニション・ポイントでは自身がやりたいことをチャレンジできる環境があるので、いつか実現したいと思っています。